国境を越えた料理
「日本料理」のなかには海外で生まれたものがあり、日本人が洋食や中華と思っている料理のなかには日本で形になったものがあります。このシリーズでは、どちらかを劣ったコピーと見なさずに、それぞれがどこから来たのかをたどります。
カツのない「カツカレー」とクリームチーズの巻き寿司:海外生まれの「日本料理」イギリスでは「カツ」がカレーソースの名前になり、アメリカではフィラデルフィアロールやスパイシーツナロールが定番です。海外で「日本料理」として売られる料理がどこで形になったのか、日本語ではその言葉が何を指すのかを確かめます。
英語圏も「日本生まれ」と書く洋食と中華:その発祥説はどこまで確かかオムライス、ナポリタン、ドリア、ラーメン、天津飯。英語圏の食のサイトも日本生まれと紹介する料理の「発祥」は、誰がいつ主張しているのか。ホテルの発表、観光サイト、雑誌の記事を並べて確かめます。
「モチアイスはアメリカ生まれ」は本当か:雪見だいふくと三河屋の物語英語圏では、もちで包んだアイスはロサンゼルスの三河屋が発明したとよく書かれます。けれども雪見だいふくの発売は1981年で、アメリカでの発売より10年以上早いものでした。両方の記録を並べて確かめます。
アメリカの「hibachi」は火鉢ではない:鉄板焼きとヤムヤムソースの正体アメリカで「hibachi」といえば、目の前の鉄板でガーリックバターのチャーハンを焼く店のことです。添えられるピンクの「ヤムヤムソース」も含めて、日本料理として紹介されるこの食事の成り立ちを確かめます。
日本のカレーはインドのカレーではない:英語のレシピが見落とすルウの中身英語圏のレシピは日本のカレーを「カレー粉と小麦粉とバター」で再現しようとします。けれども日本のカレーはイギリス経由で来た小麦粉でとろみをつける煮込みで、家庭の味は市販のルウが決めています。箱の中身と、ルウから作る方法を確かめます。